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【RSSクラスSS生物基礎の授業紹介】DNAストラップを作ろう!

【利晶学園大阪立命館高校 RSSコースとは?】

本校は2024年度に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)の文理融合基礎枠に指定されたことを受け、2025年度からは、立命館コース(理系)の中でもSSH活動を積極的に行うRSSクラスが新設されました。RSSクラスの高校1年生に対して、本校は生物基礎・物理基礎・化学基礎の3科目に関して、他クラスと異なりSS生物基礎・SS物理基礎・SS化学基礎という特別な授業を展開しています。

【授業紹介:DNAストラップを作ろう!】

今回ご紹介するのは、高校1年生が高度の学びへと進む2学期始業直後に行われた授業です。

DNAは、全ての生命の設計図であり、生物の重要事項を理解する上で鍵となる物質です。しかし、目に見えないミクロの世界の物質であるため、平面的な図だけでは構造のイメージを掴みにくいという課題があります。

本授業では、夏休み前に習ったDNAの構成要素や二重らせん構造の基礎を復習するとともに、それらを立体で見て、理解を深めることを目標としました。

生徒たちは、カラフルなビーズやワイヤーなどの素材を使い、DNAの基本単位であるヌクレオチド(糖、リン酸、塩基)を組み立て、さらにそれらを結合させて二重らせん構造を再現した「DNAストラップ」を作成しました。

この活動を通し、座学だけでは難しかった以下の重要なポイントを、手を動かし、視覚で確認しながら体験的に理解することができました。

 1.構成要素の視覚化: ヌクレオチドを構成する各要素が、どのようにつながっているかを把握する。

 2.二重らせんの仕組み: 2本の鎖が「A-T」「G-C」という相補性をもって結合し、ねじれながら立体的な構造を形成する仕組みを捉える。

完成したストラップを手に、生徒からは「作るの難しかったけど、作ることで頭の中でごちゃごちゃしていた構造がスッキリした」「座学でわかった気でいたけど、理解できていない部分があったことに気づけた」「頑張って作ったので、何かに付けよう!」といった声が寄せられ、体験を通じて知的好奇心を高めることの面白さを実感してくれたようです。

生物は「暗記科目」とされがちですが、本校のSS科目では、単なる知識のインプットに留まらず、その知識を立体的に、論理的に考える経験を積み重ねていくことが、本当の意味での学びにつながると考えています。

今回の授業で獲得した空間認識力と構造への深い理解は、今後の生命科学分野を探究していくための重要な第一歩となったことでしょう。

利晶学園大阪立命館高校のRSSコースでは、このような実験や実習を多く取り入れた授業を通じて、単に知識を覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」を追求する科学的な思考力を養います。

本校の進学を希望している受験生の皆さん、共に深く、そして楽しく学び、将来の夢を実現しましょう。

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