高校2年生 総合的な探究の時間 STEAMSⅡ～研修旅行～事前学習の取組み

高校2年生は、「STEAMSⅡ～研修旅行～」を通して、より実践的な探究学習に挑戦します。昨年度、1年生で取り組んだSTEAMSⅠで培った課題意識や興味関心をさらに深め、7つの研修旅行コースと本校のSTEAMS教育活動とのつながりを学ぶことが、このプログラムの大きな目的です。

今回のSTEAMSⅡでは、自分が選択した研修旅行コースだけでなく、他のコースの地域課題（環境、生態系、経済、多様性、医療、交通、平和など）についても理解を深めることで、国際的な幅広い視野を養います。各授業では、株式会社BatonLinkとの連携のもと、それぞれのテーマにおける課題や問題点が提示されます。生徒たちは4～5名の班に分かれて活発に議論し、班ごとの考察を全体で共有します。

このプログラムの特徴は、毎回異なるテーマの研修旅行先（国や地域）について学び、その都度異なるメンバーとディスカッションを行う点です。例えば、ある生徒はモロッコ・スペイン、対馬・韓国、パラオ、ベトナム、インド、マルタ、タスマニアといった多様な場所の課題に触れることができます。これにより、物事を多様な視点から捉え、多角的な思考力を養うことが期待されます。

「研修旅行に向けて」を軸に、5月から7月にかけて導入講演と全7回の授業を実施し、研修旅行先の事前学習を深めます。そして、研修旅行後は、学んだ内容を掘り下げるための事後学習やプレゼンテーションの準備、発表を行います。

このSTEAMSⅡの最終目標は、研修旅行先での体験に基づいた地域課題への提案や、科学的知見に基づいた解決策の考察を通じて、未来を創造できる基本的な素養を持つ人材を育成することです。この貴重な機会を通して、生徒たちは将来、より良い社会を築くために不可欠な課題解決能力と国際的な感覚を養います。