本日はロットネスト島での研修を実施しました。ロットネスト島(Rottnest Island)は、パースの沖合約18kmに位置する自然保護島で、フェリーで約1時間ほどの場所にあります。面積は約19平方キロメートル。白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる美しい島で、車の利用が制限されており、自転車での移動が一般的です。島内には固有種のクオッカをはじめ、多様な野生動物や海洋生物が生息しており、環境保全の重要性を学ぶことができます。
まずは、現地で活動するボランティアの方にインタビューを行いました。生徒たちはそれぞれの課題研究テーマ(太陽光パネル、風力発電、クオッカの保護など)に関する質問を英語で懸命に伝えようとしており、その姿が印象的でした。
その後、島内を巡るバスに乗り、各地点でフィールドワークを実施しました。風力発電の新設工事現場では、作業中のスタッフの方にお話を伺うことができました。現在、島内には風力発電機が1基あり、全電力の約30%を賄っているとのこと。新たに1基増設することで、約65%まで引き上げられる見込みだそうです。また、島内に設置された約8000枚の太陽光パネルでは全体の約10%しか発電できていないとの説明もあり、風力発電の効率の高さを実感していました。
現在は発電量の約半分を化石燃料に依存していますが、将来的には再生可能エネルギー100%での運用を目指しているとのことでした。生徒たちは、環境保全に向けた現地の取組や技術の実際を肌で感じながら、熱心に研修に取り組んでいました。
明日はオーシャンリーフ高校への2回目の訪問です。各自の研究テーマについて英語でプレゼンテーションを行う予定です。
