師走に入り、2年生のフロアにもいよいよ受験の空気が漂い始めています。

ベネッセコーポレーションより講師をお招きし、スポーツコースを除く高校2年生を対象とした「冬休み前進路講演会」を実施いたしました。

今回の講演で生徒たちに突きつけられたテーマは、来る冬休みを「2年生の冬」ではなく、「3年生の0学期」と定義し直すこと。

講演の中盤では、先日返却されたばかりの模試成績表を実際に手元に用意し、自身のデータと向き合う時間が設けられました。 改めてプロの視点から「成績表の見方」を教わることで、単なる偏差値や判定の確認だけでは見えてこなかった「強み」や「課題」が浮き彫りになります。漠然とした不安を抱えていた生徒たちも、客観的な数値に基づいて現状を把握することで、冷静に自分の立ち位置を再認識できた様子でした。

現状を知れば、打つべき手も明確になります。 講師の方からは、特別な難問に取り組むことよりも、「基礎の徹底と苦手分野の克服」こそが最短の近道であるという鉄則が語られました。

手元のデータで痛感した苦手をどう克服するか。

多くの生徒にとって、今回の講演は「焦り」を「具体的な行動計画」へと変える重要な契機となり、単なる知識の伝達ではなく、生徒一人ひとりが当事者意識を持つためのスイッチを入れる場となりました。

「まだ少し先」という意識を捨て、データに基づいた確かな一歩を踏み出せるよう、教職員一同、生徒たちの挑戦を全力でサポートしてまいります。