校長挨拶

「不確実な未来を生きる 子どもたちのために」

 SNSの進展によりデジタルネイティブとして生まれ、スマホ・VR・ウェアラブル端末等の使用が日常となったのが、保護者の皆さまの「Z世代」あるいは「Y(ミレニアル)世代」です。

 皆さまのお子さまは「α世代」と呼ばれています。今日、大規模AI(人工知能)モデルは前例のない劇的な進展を遂げ、研究開発・芸術創作・企業経営などのすべての分野にイノベーションをもたらしました。昨日までの新技術が、今日は旧技術に成り下がることが普通に起こる時代に「α世代」は生きなければなりません。

 皆さまのお子さまが30歳となる2050年は、どのような世界でしょうか? 更なるイノベーションにより、現在からは想像できない世界を生き抜くわが子のために、皆さまはどのようなアドバンテージを持たせてあげることができますか?

 「2050 POWER PRIDE」には、2050年にわが子が自信と誇りをもって社会に貢献する人間になってほしいという思いを込めました。このために、バックキャストで大学・高校・中学校・小学校を選択することを提案します。

 新しく生まれた利晶学園小学校は、本物に直接触れ、感動に心を震わせ、自分の中に眠る「原石」を探し、磨くことで他者に貢献する子ども、堺から世界に羽ばたく子どもを育てます。

 あなたのお子さまの「原石」を、私と一緒に探してみませんか。

江川校長の利晶小だより

利晶学園小学校
校長

江川 順一

学園長挨拶

 利晶学園は1937年に創設され、今年(2022年)で85年を迎えます。現在では大阪・和歌山に初等中等教育及び幼児教育を担う8校・園とスイミングスクールを展開する総合学園です。

 「夢と高い志、挑戦、そして未来創造」という“学園理念”のもと、①社会と世界で活躍できる創造的な人材の育成、②生徒・児童・園児の学びと成長を大切にした学園・学校づくり、③関西、特に大阪・和歌山の地域への貢献を通して、子どもたち一人一人の個性や力を伸ばし、一緒になってその夢や目標の実現を目指しています。

 2008年7月には学校法人立命館と教学提携を締結し、立命館大学、立命館アジア太平洋大学と連携しながら、森島朋三理事長を先頭に、学園構成員が一丸となって、各学校・園・スイミングスクールの「個性化」と「特色づくり」を推進することで、子どもたちの成長と育成を支援し、日本や世界の将来を担う中心的な人材を生み出すことに取り組んでおります。

 さて、既にテレビ、新聞、インターネットなどでご承知と思いますが、ICTすなわち情報通信技術の急速な発展とこの世界的なコロナウィルスの感染拡大によって、社会のDX(ディジタルトランスフォーメーション)化が世界規模で起き、社会は劇的に変貌を遂げつつあります。また、一方で、気候変動、世界人口の増大、食料危機など、我々は地球規模で取り組むべき危機に直面しています。このような時代に最も期待されているのが科学技術の発展です。私はこの3月(2022年3月)まで立命館大学理工学部ロボティクス学科でバイオメカニクス(生体力学)、情報科学、プログラミングなどの講義を担当してきましたが、これまでの私の経験が、次の時代を担う学園の皆さんへの教育、特に理数系教育に活かせると考えています。

 このように、世界的な規模で諸課題が複雑に絡み合い“予測困難な時代”を迎えています。学園に通うみなさんが、学校・園の生活の中で、様々な人たちと協働し、創造する取り組みと喜びを通して、これらの諸課題を認識し、乗り超えて大きく成長されることが学園の願いです。

 皆様のご理解・ご支援を、よろしくお願い申し上げます。

2022年5月1日

学校法人
利晶学園 学園長

牧川 方昭